地縛霊(じばくれい)…うしろの百太郎とか恐怖新聞を読んで育った70’sの若者なら、必ずドコかで聞いたコトのあるハズの固有名詞ですょね
Wikiでいちおう調べてみたら、こんな風な解説↓がありましたょ(世の中には何でも記述しておいてくれるヒトがいるんですねぇww)
地縛霊…ある特定の人間が、事故、事件、戦争などで命を失った場合に、その人間の意識や念、または宗教などで述べられるところの霊や魂などが、その土地や建築物などに縛り付けられた状態になることにより、自ら移動できず、宗教的解釈に於ける昇天や成仏もできないという状態
特定の場所や施設にとらわれて動けなくなったままの残留思惟… みたいなモノなのかな
そうゆう意味では、もはやワタシも立派な地縛霊みたいなモノなんだろう
信on覇王鯖という仮想の場所の片隅に、何するでもなくぼんやりと佇み、愛おしいヒトを慕い、焦がれ、その想いを届けるコトすら封じられているが故に、「遠く離れた目立たないトコから、こっそりと見守る」という、屈折した愛情表現に固執している… このありさまを地縛霊と呼ばずして何と呼ぶw
言葉も交わせず、目の届くそばにいられるワケでもないから、もしもワタシが知らぬ間に、あの方がドコか別の場所に行ってしまわれても、もはやワタシには追いかける手立てはない
あの方から絶交されてしまっているから、探す手段がない
暗く冷たい無明の闇の淵に、ひとり置いていかれてしまったようなモノだ
子ネコだと思って拾ってきた生き物が、実はネコのカタチに寄り集まって、ネコに似た動き方をするナメクジの群れだった… あの方にとってワタシという存在とは、つまるトコロそうゆう意味合いのモノなのだと思う
ワタシ自身ネコになったつもりで、ネコのフリをしていたのだから、ずいぶん慈しんだそのあとで、真実をつたえられたあの方にとっては、不愉快でおぞ気の走るような気分だったコトだろう
ワタシがドコに行くアテもつもりもなく、この無明の淵にただぼんやりと佇んでいるのは、あの方を騙し、あの方の愛を得ようとしたその報いなのだと、自分に言い聞かせる
あの方はネコが欲しかったのであって、自分をネコだと勘違いしているナメクジが欲しかったワケでも、ネコのマネをするのが案外上手なナメクジが欲しかったワケでもない
それでもあの方は、拾ってきたワタシを優しく大切に、もういちど元の道端のダンボールに戻し、しかしながらもはやワタシの手の届かない遠くへと行ってしまわれた
それは致し方のないコトなのだ、と思う
それは、どんなに絶妙な味のカレーとおんなじ風味がするからと言って、それがウンコだったらクチにもっていけないのと同じ道理だ
カレー味のウンコとは所詮ウンコなのであって、決してカレーではない… 至極当たり前の、しかしながら動かしがたい厳然たる事実だ
「どうイチャモンをつけようと、美味なるカレーの風味と寸分たがわぬ代物なのだから、ウンコでも良いゃ」という、かなりエキセントリックで冒険心に溢れた好事家も、広い世の中をくまなく探せば、ごく少数ではあるが見出すコトも可能かも知れない
だがしかし、そうゆう奇人を、ごく局所的に満足させうるコトも稀にあるのかも知れぬが、所詮その行為は、ウンコを食しているのと同義だ
そうゆう奇人は、カレーの代用としてカレーに相当する風味を持ったウンコを充てているだけなのであって、選択的にウンコを食したいというワケではなくて、風味において等質のカレーとウンコが並んでいれば、迷うコトなくカレーを選択する…それは当然のコトだ
自ら恣意的に敢えてウンコを選択する必要はないし、何らかの已むに已まれぬやんごとなき必然でもない限り…否、仮にそうゆう事態にやむなく陥ってしまったとしても、可能な限りウンコなどを嚥下するべきではないと、ウンコながらにそう思う
そんなワケからなのか、あるいはもっと深い思慮からなのか、ワタシはあの場所に置いていかれてしまった
あの方と一緒なら、ドコまででも行ける気がした
あの方と一緒なら、ヒトを信じるというコトの怖さを克服できるような気がした
あの方と一緒なら、ワタシの心にたちこめた「この世に生まれてきたコトに対する虚無感」を払拭できる気がした
生まれてこのかた、そうゆうコトに対して後ろ向きで臆病になったままだったワタシの背後にそっと立ち、ワタシがバランスを崩しそうになったり、怖くて先に進めないとき、そっとうしろから支え、怖気づくワタシを勇気付け、次の一歩を促してくださる… あの方はそうゆう方だった
流れのきつい急流の上にかかった丸木橋を渡る時、身をゆだねるコトのできる唯一の命綱であり支援者でもあったヒト… それがあの方だった
同時にワタシも、あの方にとってそうであったハズだと思ったりもするが、肝心なトコロで自分は命綱にも支援者にも値しないウンコの様な存在だと自ら明かしてしまい、結果としてその確信を証明する術を永遠に失ってしまった
だから、あの方の絶望的な気持ちや、こみ上げてくる怒りや憎悪の感情も理解できる
だから、あの方が「もう無理なんだ」とおっしゃった気持ちも理解できる
だから、あの方が「本当のお前を望んでくれるヒトのところへ行け…」とおっしゃった気持ちも理解できる
理解しようと努力し、これ以上御心をわずらわせてしまってはいけないと思ったから、だからワタシはドコかに行ってしまうコトもできるハズのこの無明の淵に、自らの意思で今も佇んでいる
無明の淵の天空を覆う闇雲… その切れ間から、時折かすかに見える、遠く小さな星の瞬き
それがあの方だ
あの方はワタシをこの淵に置いて、そしてもはや手の届かない遠くへと行ってしまった
「本当のお前を望んでくれるヒトのところへ行け」という言葉を遺して
だけどワタシはドコにも行けなかったし、行く気にもならなかった
無価値な存在でしかないウンコはウンコなりに、あの方を心底から愛し、全て捧げると誓ったから
この無価値な心と身体の全てを、あの方の幸せのために捧げると自分の心に誓ったから
でも、その誓いはもしかしたら、今となってはもはや、思慕とか情愛とか祈りとかいった至純なモノのカタチを維持していないのかも知れない
とうの昔にそうゆう至純なモノではなくなってしまっていて、今ではむしろ「妄執」とでも呼ぶに相応しいモノとなっているのかも知れない
あるいはもはや、「怨念」と呼ぶに相応しいモノに変質してしまっているのかも知れない
そういった妄執とか怨念が凝り固まって、ある特定の場所に囚われてしまった時、その想いは「地縛霊」と呼称されるような空想上の存在として、その辺りに惨めたらしくたちこめるのではないか
数学における虚数というのは「仮にそうゆうゆうモノがあったとして…」という前提から発想された概念だ
ワタシは可愛げのカケラもないウンコだから、霊だの死後の世界だのをハナから信じぬクチだが、「仮にそうゆうモノがあったとしたら…」ワタシこそ地縛霊と呼ぶに相応しい存在なのだろうと思う
できれば、本当に最期の時が訪れた時には、そういうめんどくさいモノを後のヒトたちに残したりしないで、そういうウンコなど最初から存在しなかったかの様に、キレイさっぱりこの世ってヤツから消え果ててしまいたいモノだ
望まれないモノとしてこの世に生じるのなど、金輪際まっぴらだと思う
この身が消え果るまではどうか、あの方への想いが濁って、怨念などに変質してしまいませんように…
この報われない想いを全部抱えて、ドコにも誰にも遺さずに、最期はキレイに消え去れますように…
やっぱり、ニオイやカスが残ってる便器ってキモチワルイですもんねぇ
跡形もなくキレイさっぱりなのが一番ですゎ
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