誰かの願いが叶うころ

抱き寄せるべき伴侶

慈しむべき子供

語り合うべき朋友

愛すべき故郷

還るべき苫屋

そういうモノが確かに在って、そういうモノに囲まれているというコトは、それだけでもう、充分に幸福なコトだ

そういうモノたちに抱かれて迎える、年に一度の祭礼の季節

きっとそれは、永い人生の内でも、濃密に充たされたひとときであるコトだろう

どうかこの先も、ずっと幸いであれ

禍事はすべて、このワタシが引き受けた

ワタシを訪う分の幸いは、全て捧げた

だからどうか、この先もずっと幸いであれ

羨まぬように気をつけるから

妬んだり恨んだりせぬように心掛けるから

泥炭の奈落でのたうち、這いずるようにワタシが苦悶する分、どうかずっと幸いであれ

ココロから祈る

<宇多田ヒカル:誰かの願いが叶うころ>

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました