ほっこりと暖かい日向の庭に、愛らしく芽吹いたちいさな双葉のように
兄妹ふたり仲良く、すこやかに育て
いつか訪れる別れの時まで
伸びよ、我が若草
そしてどうか、新たに息づく者たちに漲る生命の迸りを
老い朽ちてゆくワタシにも、ほんの少しだけ分け与えてはくれまいか
おまえたちの健やかな寝息がワタシを慰め、思い直させ、勇気付けてくれる
それは確かな事実なのだから
己の再起を、このあまりに小さく、はかなげな二つの生命にまで頼まざるを得ない
いつか大人になったら、そうゆうワタシをエゴイストと嗤い、軽蔑してくれても構わない
それでもワタシには、おまえたちが必要なのだ
代わりにワタシの、ありったけの慈しみを、生涯おまえたちに注ぐコトを誓おう
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