地球がおひさまの周りを何周しようが、そんなコトに意味などはない
意味などはこれっぱかしもないのだが、でも確かに、あの子がワタシの腕の中で呼吸を止めた日から、2年の時間が過ぎた
あの子の妹はあの子の歳を追い越して、12歳になった
人間の子なら小学6年生だ
もうお風呂には、お父さんは一緒に入れてもらえない(お父さんはオカマになっちゃったから、もはやそうゆうのは関係ないのかなw)
生きていれば、あの子は中学1年生
おっとりしてお利口な子だったから、地元の育ちの悪そうなガキンチョとは一線を画して、私立の中学に通ってたかしら
獲物の追跡捕捉を好むアグレッシブな性格の妹と対照的に、あの子は観察・分析・論理判断を得意とした知性派な待ち伏せ型だった
おんなじ遊びをしても、俊敏な妹にはひたすらに追跡をさせておいて、その間に獲物の行動パターンを観察分析
もっとも効果的な地形にひっそりと身を潜ませ、妹に追い回されてやってきた獲物を苦もなく捕獲するタイプだった
彼が小さな頃から、手製の知育玩具を作っては与えて共に遊んだ元おとうさん(現オカマ)の、その薫陶に依るところ大きかろう
生きていたら、いまごろどんなこどもに育っていただろうか
世の親も、これと似たような感情を抱きながら、子を育むのだろうか
もはや今更、けっして親になどなれぬ身だが、濃密な疑似体験だけは確かに味わったであろうと、いささかまた自らひそかに自負する(©馬上少年)
父性というモノが後天的かつ観念的なものである以上、ワタシの内に芽吹いた情動・気分は、ソレとおおよそ同質なもののハズだ(母性に関してはその限りではないと思うケド…)
酒鬼薔薇が逮捕された時、あの子は我が家に何の予告もなくやって来た
アキバで無差別連続殺人があった日に、あの子は我が家を去って行った
平成という時代の、日本の何がしかを象徴する二つの事件の合間に、あの子とワタシたち家族との蜜月が確かに在った
殺伐とした時代・社会の狭間に在りながら、しかしながら確かに、それは家族というモノの蜜月の、ひとつの在りようだったと、ワタシは今も強く信じる
今日は墓前に、あの子が大好きだったプリンを供えた
もっと大好きな、はっぱとねこじゃらは残念ながら今回は手に入らなかった
見つけたら急いで持って帰ってやろう
「さすけ♪ はっぱとねこじゃらだょ~☆」って玄関に入ったら呼んであげよう
きっと、あの子が嬉しそうにこの腕の中に駆けてくる
あの頃いつもそうだった様に、今もそうに決まっている
これからもずっとそうなのだ
<大杉久美子:おいでラスカル>
コメント
( ^ ^ )/ こんちは♪
うちのブゥちゃん(黒♂)は行方不明になってもう7年ぐらいになりますが、まだ忘れられないです。
生まれてすぐうちに来てミルクを飲ませて育てたので、ほんとに自分の子どもみたいに思っていました。
だけどもう7年…もうそろそろ忘れてあげないとね(^_^)
おはよう^^
見事なミケちゃんと
美しいクロちゃんだね
もぅ親ばか丸出しなんだから^^
人間よりも寿命は短いけども
本人達は人間と同じ時間の感覚で生きているんだよね
だからきっと充実した一生だったと思うよ
こんなに可愛がられて幸せだったと思う
同じネコ族に産まれても、一生をノラで生きるネコさんもいるし、それはそれで本人には幸せだったのかもしれないしねb
捕まって人間の身勝手で命を亡くす子達も多い中、こうして優しいお父さんに育ててもらって 幸せじゃないなんてありえない
大好きなはっぱと猫じゃら☆
持って帰ってあげてね^^
今でも足元でうにうに言ってるかも(笑)
早く欲しいよぅってね(´^ё^`)